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プロパンガスと都市ガスの違いプロパンガスと都市ガスの違いを分りやすくご説明させて頂きます。
例えるならペットボトルと水道『プロパンガス』と『都市ガス』の違いで、一番分りやすいのが供給方法の違いです。プロパンガスの場合は容器(ボンベ)にガスを充填し、容器(ボンベ)を消費者のまで届けて、ガスを使用します。一方、都市ガスの場合は地下の導管(パイプライン)を通りガスが消費者まで届きます。「水」に例えるなら、プロパンガスの場合は容器で購入するペットボトルの水、都市ガスの場合は蛇口をひねれば出る水道の水と言えるかもしれません。 見ためだけではなく中身も違う『プロパンガス』と『都市ガス』は同じガスでも、主原料や性質が異なります。大きな違いとしは、まず火力の違いがあげられます。プロパンガスの熱量(カロリー)は、都市ガスに比べて2倍以上の高カロリーです。同じ水を沸かすのであれば、プロパンガスの方が都市ガスに比べて半分以下のガス使用量で沸かせるということです。飲食店では、都市ガスが通っているにも関わらず、火力が強いという事でわざわざプロパンガスを使用している場合もあります。その他の主な違いとしては、重さの違いがあげられます。プロパンガスは空気より重く、都市ガスは空気より軽いという特性があります。ですから、ガス漏れ警報機の設置位置もプロパンガスの場合は床面付近、都市ガスの場合は天井面付近に設置されます。このように同じガスでもプロパンガスと都市ガスは大きく異なります。使用可能なガス器具も異なりますので、必ず確認して使用しましょう。 災害時の復旧阪神大震災では、プロパンガスは14日で復旧したのに対して、都市ガスは復旧までに約3ヶ月を要しました。災害時の復旧速度という点ではプロパンガスに軍配が上がります。避難所や仮設住宅でも使用されるなど、プロパンガスは復興に貢献しました。 価格の違いプロパンガスは容器(ボンベ)に充填され(つめられ)て、各家庭にトラック等で配送されます。都市ガスに比べて配送コストや人件費が掛かりますので、都市ガスよりも料金が高くなるのが一般的です。ただし、先ほども述べましたが、熱量が都市ガスと比べ2倍以上ですので、単純に1立方メートルあたりの単価でプロパンガスと都市ガスの価格を比較する事は出来ません。(例えば、お風呂を沸かす場合、プロパンガスで沸かすほうが都市ガスで沸かすよりもガスの使用量が半分以下と少なく済みます。その分を考慮して料金比較を行わないといけません)都市ガスは公共料金ですが、プロパンガスは普通の商品同様、自由な料金制となっています。この為、プロパンガスの料金は、仕入価格、配送コスト、保守サービス、ご使用量等により業者によって(消費者によって)差が有ります。また、その地域での競争(プロパンガスの業者間の競争に加えて、都市ガスや灯油、電気などとの競争)度合いも、プロパンガス料金に影響を与えています。
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